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廃墟に住む“男A”と自殺しようとそこを訪れた“飯田”。
男Aが飯田に語るストーリー。
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ある老人ホーム。
亡くなった老人の孫夫婦エリと祐一が遺品を引き取りに来ると、
ある老人が、自分は“すみれ姫”であると話していた。
すみれ姫はエリを“洗濯娘”に、祐一を“船長”と呼び、懐かしがり・・・。
その御伽話に共感を覚えたエリは、姫の探す愛しい笛吹き“ダニ小僧”を探すたびに出ることに。
すみれ姫と共に楽しげに旅を続けるエリとしぶしぶ付き合っていた祐一に、
すみれ姫のかつての仲間、
剣士“城一郎”や伝説の剣豪“橋本ゆうじくん”や“豚女”が加担し始め、
ダニ小僧探しを阻止しようとする侍従長“鯖田”・戦士“フリードリッヒ”・魔法使い“ベアトリーチェ”等が次々と現れ、
すみれ姫もかつての姿へと若返り、現実と夢の狭間でお伽噺が回っていく。
そこに敵か味方か判別不能な“芋宮殿MITSURU”や“アイアンフット”が加わって、
エリと祐一は物語の一員として翻弄されていく。
姫はダニ小僧と再会するべく、なんでも願いがかなう機会が与えられるも、
それを使う事が出来ずに仲間達が死へと陥れられていく。
エリと祐一が仲間達皆の命を乞い求め、願い事が消化されていく。
今度は笛をなくした笛吹きが願いを叶えられる番。
今は欲も無く願う事がない彼は、客席にその願いを託して消化する。
たった1回、たった1人の願いしか叶える事が出来ない機会。
「願いが受理されました。」
ダニ小僧が振り向くと、そこに、笛を持ったすみれ姫。
かつての笛吹き“男A”と聞き手の“飯田”によって進む、
すみれ姫が愛するダニ小僧を探し出して再会するまでの、可笑しく不可思議なストーリー。
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面白かったなぁ。Piperって色々てんこ盛りの割に話が脱線しすぎずに進むのは凄いなぁ。
残念ながら初演は見てはいないけれど、それもまた良かったのだろうなぁ。
今回、芋宮も麗子も健在で、その辺は変わっていたんだろうけれど。
大王の書くストーリーは凄く柔らかくて鋭くて、凄く心地いい。
いつ観ても何回観ても、私には凄く嵌るなぁ。
前半は笑いを含めて伏線や説明をしっかり張りめぐり、
後半から客席を巻き込んでの急展開。
ダニ小僧と姫が出会うシーンなんか、
ベタで分かり易い展開なのにゾクゾクしちゃうのね。感動で。
劇中の「魔王よ!」という台詞には、「我に復讐の時を!」と続けたくなってしまいました(笑)
それに限らず、以前の作品とのリンクも幾つか垣間見れましたね。
出演者も個性豊か。
“男A”大王は彼ならではの妙な説得力のある口調で、適当な事と核心を織り交ぜて喋りたてる。
“橋本ゆうじくん”山内さんはまるで二重人格のように弱者と強者を使い分け、素晴らしい。
弱者のときは七三ヅラでとことん気持ち悪く、まるで糺くんのよう。
ヅラを取ってのシリアスモードは何でここまで変わるんだと言うほどにかっこよすぎ。
殺陣と剣さばきの美しい事といったらもう!見とれてしまった。
“芋宮殿”Docはどこまでも突っ走り、
“アイアンフット”腹筋さんは相変わらずのパワーマイムで全開。
客席どころかステージ上も笑い(失笑?)へ引き込み、山内さん素で笑ってるし。
ステージ上で他の出演者の休憩タイム。座り込んで役ではなく普通にお茶飲んで(笑)
“フリードリッヒ”宏太郎さんは弱い悪役が似合ってきてる。
動きが全てダンサー仕様なのが気になるが。
鯖田は携帯を2つに折るし、麗子はいつ観ても麗子だし。
城一郎は高杉さんらしいと言うか何と言うか・・・。いい役でした。
豚女はやっぱり松永さんだなぁといった感じ。
「南南北」ってどっちよ(笑)「水にコップ汲んで来い」と同じカテゴリーだな。
あ、群馬は海賊の俗語で「この世の生き地獄」と言う意味だそうです(爆)
飯田は現代の疲れたサラリーマン。
ラサール石井さんがはまってましたけど、
このキャラクターの中では疲れるだろうなぁとか思ってみたりして。
そしてすみれ姫。富田靖子さんがほんとに可愛らしかったなぁ〜。
恋するオトメも素敵でしたが、おばあちゃんの可愛らしさを凄く感じました。
喉潰さないか、ちょっと心配でしたけど・・・。
エリと祐一は佐藤康恵ちゃんとユースケさん。
所謂「現代の人間像」なんですが、
不思議な出来事を目の当たりにしながら認めようとしない祐一と、
いいじゃん!と自らを流れに委ねるエリ。
その巻き込まれ具合がよかったかなぁ。
願いを叶える為の教えを請いに、「群馬の海」にある島へ“島じじい”を訪ねていくのですが、
なんと客席から選ぶんですねー。で、舞台上に座らせて暫く放置(^^;
そのまま、芋宮殿の“弟子家来”に役が換わっていく・・・。
ソワレはラサールさんの番組のプロデューサーさんだったようです(笑)
遊気舎時代はこんな事結構してたようですが、それもまた愉快。
劇中の鯖田と麗子の電話シーンの会話で
「鯖田だ」
「シャバダバ?」
「鯖田だ!」
「シャバダバ?」
「さーばーだーだ!」
「シャバダバ?」
「あ゛〜〜〜」
という会話には暫くツボを疲れて笑が止まりませんでした(^^;
そしてウマ!カビ人間にも出てくる、あの乗れないウマ!円錐の。
可愛いなぁ〜。出てくるとは思わなかったなぁ〜。
カーテンコールはもはや定番!?のお祭り騒ぎ。
歌って踊ってご挨拶。
ユースケを歌わせたのはやはりビンゴボンゴだよなぁ〜。
客席総立ち、サビ合唱で、ここは劇場か?って感じ。
もはやライブハウス。楽しかったなぁ。
♪Oh Danny Boy 2005砂漠をゆく船に乗ろう
まやかしの星めざして
たどり着くならどこでもいい
またこの場所だとしても
歌のサビの曲調は、あの聞き覚えのある
「Danny Boy」からの引用。
そういえば、カーテンコールのご挨拶はユースケと大王のホラ合戦になってました(爆)
いや、今回はユースケが主に、かな。
「外は土砂降りらしいですよ」とか、嘘を付く意味の無い事をベラベラと・・。
劇中からもカーテンコールからも、楽しんで楽しませて帰るぞ!ってのが凄く伝わってきて、
アートスフィアを遊び場にしたような印象。
客席も、楽しんで巻き込まれているような空気が充満していて、素晴らしいひと時でした。
物販も豊富だったなぁ。
トレカとか。3枚500円って高いの?相場が分からん・・。
ウマが欲しかった・・・。
余談。
カーテンコールの挨拶で、ユースケから「謎のスキンヘッド男!」と話を振られた山内さん。
「私は昔から「モテる役者になる」と言っていたらしいので、
これからもモテる役者を目指していきたいと思います!」
と一蹴してネタにする彼に、客席は拍手喝采。
かっこよさを感じてたまらなかったよ。惚れ直しました。
そういえば、マチネ公演で彼が機嫌悪そうに見えたのは気のせいかなぁ・・・?