劇団M.O.P.の新作公演。
6年ぶりのフルキャスト、4年ぶりの新作だそうです。
7/28紀伊國屋サザンシアターにて観劇。
彼らの公演は年1回。私は観ないと勿体無いと思ってます。
M.O.P.は誰にでも、お芝居を観た事のない人にも、
自信を持って薦められる劇団だと思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・
戦時中のイタリア。
地中海の孤島、岸壁に立つ一軒の老舗ホテル「オテル・オリッゾンテ」。
女支配人とその実の妹に、数人の従業員。
出入りする客は、
支配人の昔の恋人、毎晩電話機の前で躊躇う男、
療養中の世界的オペラ歌手とマネージャー、ノーベル賞受賞物理学者の一家。
当時権力者による弾圧と貧困によって、亡命者が後を絶たないその国で、
そのホテルは亡命の手助けをするという裏の事業を担っていた。
ある日、秘密警察を名乗る男達がホテルへ乗り込んでくる。
ホテル内に敵国のスパイが紛れ込んでおるという密告を受けたと言う。
ホテルから出た物は否応なく射殺されると言う状況に、
互いに対して疑心暗鬼になる各人。
暴行ともいえる厳しい取調べが幾日も続く中、
物理学者を尋ねてきた教え子が、彼ら一家の事を秘密警察に告げると言い出した。
自らの中性子研究がドイツの兵器開発の手に渡ることの脅威と、
ユダヤ人である妻がナチスに捕まる事を恐れて、
アメリカに亡命しようとしていたからだ。
危機的な状況がホテル内に走る中、女主人は「スパイなどいない」と明かした。
新聞記者だった女主人の夫は、
国家的なスキャンダルを入手してしまったが為に、秘密警察に殺されていた。
その秘密警察への恨みのために、復讐をしようと呼び寄せたのだった。
そして、ホテル内の地下経路からの脱出を試みようとした。
その計画の寸でのところで、秘密警察に計画を知られてしまう。
歌手のマネージャーが、より確実な方法を求めて寝返ったからだ。
脱出経路と脱出口を知った秘密警察は脱出口を塞いで取り押さえようと、
急いでホテルを出た。
「今からホテルを出るから射撃をしないように」と伝えて。
・・・その瞬間に鳴り響く連射音。
不敵な笑みを浮かべるマネージャーや女主人たち。
全て綿密に計画された「裏切り」行為だったのだ。
警察への復讐を果たし、物理学者一家を無事にアメリカに亡命させ、
ホテルには平和が訪れた。
それから数年後、世界的な争いの続く中において、ホテル内は至って平和だった。
そんな時にラジオから流れてきたのは、
アメリカが広島に原子爆弾を投下したという一報だった。
・・・・・・・・・・・・・・・
今回もM.O.P.やってくれました。って第一印象は変でしょうか(笑)
ひたすら格好良かったんです。
脚本の強さと、それを演ずる役者の技量が合わさると、
こうも凄いものが出来上がるのですね。
…って、そんなに観ていない私が言うのもおこがましいですが(^^;
一幕でややこしいキャラクター設定をしっかりと印象に残し、
二幕でそれを最大限に利用して転がっていく怒涛の展開。
M.O.P.にやみつきです。
ラストの原爆の展開は予想だにしていませんでした。
その分、パンチが大きかったですね。
一家三人を助けたが為に、何千万と言う命が奪われてしまった。
賛否両論あるのかもしれませんが、私はこういう展開嫌いじゃないです。
相変わらずのセットの重厚さもやはり好きです。気に入っている点の一つ。
今回はM.O.P.の「集大成」だそうで、
過去の公演からのリンクが所々に隠されていたそうです。
私はそんなに観ていないのですが、
それでも「黒いハンカチーフ」や「虚飾の街に別れのキスを」から取られた展開や、
「虚飾〜」からリンクしていた出来事などが脳裏を掠めました。
小市さん、今回は今までとはまたちょっと違った色男。
あのホンワカした雰囲気はどこへやら。
艶のある声で甘い台詞を吐くわ吐くわ。
何で似合ってしまうのでしょうか。
そして三上さん。今回も重めの渋い役どころ。
のらりくらりとしたギャンブラー。
お世辞にも品がいいとは言えない役柄なのですが、
その奥にある迷いや揺らぎが見え隠れして、それはドキドキものでした(爆)
そしてドリさん。
揺らぐ事の無い自分といいますでしょうか・・・。
信念を持ちそれに負けることも無く、進んでいる。
彼女が私には一番格好良かったです。
千穐楽観劇だったのですが、当日券に並ぶ方々の数が凄かったです。
始まって間もなく。
木下さんと三上さんが料理の味の事でやりあっているシーン。
大きめの地震が襲いました。
ゆっくりと揺れ始め、急に大きなものへと変わったとき、
客席は落ち着きをなくし、舞台上の役者陣は客席の様子を見。
地震が収まった直後、紀伊國屋全館に流れたアナウンス。
ホールにも大音量で流れてきました。
「只今地震がありました。エレベーターが止まっています。」
その時、小市さんが“あの”笑顔で、
ニコニコしながら客席を見ていたのが妙に印象に残っています。
アナウンスが止むまでの間、
木下さんと三上さんの小競り合いは続き、客席はそれに笑いを誘われてました。
この公演、お芝居を初めて観るという人と、
芝居は数回観た事あるがM.O.P.は初めてという人を誘ってみたのですが、
2人とも気に入っていたようで、安心しました。
誘う時より実際劇場に入ってからのほうが、誘った側はドキドキします。
実は私、未だに時折、友久さんと岡村さんが区別出来なくなったりします(^^;
そして木下さんと永滝さんの役どころが好き。
パンフレットが完売で購入できなかったのですが、
とある方の好意で頂いてしまいました。
煙草の残り香が素敵☆ありがとう。大事に読んでます!
戦時中のイタリア。
地中海の孤島、岸壁に立つ一軒の老舗ホテル「オテル・オリッゾンテ」。
女支配人とその実の妹に、数人の従業員。
出入りする客は、
支配人の昔の恋人、毎晩電話機の前で躊躇う男、
療養中の世界的オペラ歌手とマネージャー、ノーベル賞受賞物理学者の一家。
当時権力者による弾圧と貧困によって、亡命者が後を絶たないその国で、
そのホテルは亡命の手助けをするという裏の事業を担っていた。
ある日、秘密警察を名乗る男達がホテルへ乗り込んでくる。
ホテル内に敵国のスパイが紛れ込んでおるという密告を受けたと言う。
ホテルから出た物は否応なく射殺されると言う状況に、
互いに対して疑心暗鬼になる各人。
暴行ともいえる厳しい取調べが幾日も続く中、
物理学者を尋ねてきた教え子が、彼ら一家の事を秘密警察に告げると言い出した。
自らの中性子研究がドイツの兵器開発の手に渡ることの脅威と、
ユダヤ人である妻がナチスに捕まる事を恐れて、
アメリカに亡命しようとしていたからだ。
危機的な状況がホテル内に走る中、女主人は「スパイなどいない」と明かした。
新聞記者だった女主人の夫は、
国家的なスキャンダルを入手してしまったが為に、秘密警察に殺されていた。
その秘密警察への恨みのために、復讐をしようと呼び寄せたのだった。
そして、ホテル内の地下経路からの脱出を試みようとした。
その計画の寸でのところで、秘密警察に計画を知られてしまう。
歌手のマネージャーが、より確実な方法を求めて寝返ったからだ。
脱出経路と脱出口を知った秘密警察は脱出口を塞いで取り押さえようと、
急いでホテルを出た。
「今からホテルを出るから射撃をしないように」と伝えて。
・・・その瞬間に鳴り響く連射音。
不敵な笑みを浮かべるマネージャーや女主人たち。
全て綿密に計画された「裏切り」行為だったのだ。
警察への復讐を果たし、物理学者一家を無事にアメリカに亡命させ、
ホテルには平和が訪れた。
それから数年後、世界的な争いの続く中において、ホテル内は至って平和だった。
そんな時にラジオから流れてきたのは、
アメリカが広島に原子爆弾を投下したという一報だった。
・・・・・・・・・・・・・・・
今回もM.O.P.やってくれました。って第一印象は変でしょうか(笑)
ひたすら格好良かったんです。
脚本の強さと、それを演ずる役者の技量が合わさると、
こうも凄いものが出来上がるのですね。
…って、そんなに観ていない私が言うのもおこがましいですが(^^;
一幕でややこしいキャラクター設定をしっかりと印象に残し、
二幕でそれを最大限に利用して転がっていく怒涛の展開。
M.O.P.にやみつきです。
ラストの原爆の展開は予想だにしていませんでした。
その分、パンチが大きかったですね。
一家三人を助けたが為に、何千万と言う命が奪われてしまった。
賛否両論あるのかもしれませんが、私はこういう展開嫌いじゃないです。
相変わらずのセットの重厚さもやはり好きです。気に入っている点の一つ。
今回はM.O.P.の「集大成」だそうで、
過去の公演からのリンクが所々に隠されていたそうです。
私はそんなに観ていないのですが、
それでも「黒いハンカチーフ」や「虚飾の街に別れのキスを」から取られた展開や、
「虚飾〜」からリンクしていた出来事などが脳裏を掠めました。
小市さん、今回は今までとはまたちょっと違った色男。
あのホンワカした雰囲気はどこへやら。
艶のある声で甘い台詞を吐くわ吐くわ。
何で似合ってしまうのでしょうか。
そして三上さん。今回も重めの渋い役どころ。
のらりくらりとしたギャンブラー。
お世辞にも品がいいとは言えない役柄なのですが、
その奥にある迷いや揺らぎが見え隠れして、それはドキドキものでした(爆)
そしてドリさん。
揺らぐ事の無い自分といいますでしょうか・・・。
信念を持ちそれに負けることも無く、進んでいる。
彼女が私には一番格好良かったです。
千穐楽観劇だったのですが、当日券に並ぶ方々の数が凄かったです。
始まって間もなく。
木下さんと三上さんが料理の味の事でやりあっているシーン。
大きめの地震が襲いました。
ゆっくりと揺れ始め、急に大きなものへと変わったとき、
客席は落ち着きをなくし、舞台上の役者陣は客席の様子を見。
地震が収まった直後、紀伊國屋全館に流れたアナウンス。
ホールにも大音量で流れてきました。
「只今地震がありました。エレベーターが止まっています。」
その時、小市さんが“あの”笑顔で、
ニコニコしながら客席を見ていたのが妙に印象に残っています。
アナウンスが止むまでの間、
木下さんと三上さんの小競り合いは続き、客席はそれに笑いを誘われてました。
この公演、お芝居を初めて観るという人と、
芝居は数回観た事あるがM.O.P.は初めてという人を誘ってみたのですが、
2人とも気に入っていたようで、安心しました。
誘う時より実際劇場に入ってからのほうが、誘った側はドキドキします。
実は私、未だに時折、友久さんと岡村さんが区別出来なくなったりします(^^;
そして木下さんと永滝さんの役どころが好き。
パンフレットが完売で購入できなかったのですが、
とある方の好意で頂いてしまいました。
煙草の残り香が素敵☆ありがとう。大事に読んでます!